このところずっとポケモンの新作をプレイしていた。作中で印象的なセリフがある。
「XとYはそれぞれ違う方向に伸びるけどどこかで交わるポイントがあって、それを見つけるのが大事みたいな話」(ガイ/タウニー)
今作ではポケモンと人、人と人との共生がテーマとして強く打ち出されているのを感じた。0か100ではなく、お互いに歩み寄る。気に入らないところはあるけれど受け流す。良いも悪いもすべてひっくるめてミアレという街は回っていく。それがものすごくよかった。前作のSVがジュブナイルだとしたら今回は少しビターな終わり方だったのも私の今のムードに馴染んで、とてもお気に入りのタイトルになったと思う。キャラクター達も随分でこぼこしているというか、あえて引っかかりを残すようなパーソナリティにしてあるんだろうなと考えながら結局全員が大好きになってしまった。
特に好きになったのはサビ組という団体のボスであるカラスバというキャラクターだ。プレイヤーを表側の主人公とするなら彼は裏側の主人公と言っていいかもしれない。身寄りのない孤児であった彼は街の篤志家の援助を受けて、法に触れないギリギリのところで一つの組織のボスにまで上り詰めていく。プレイヤーのことを「正義のヒーロー」と呼び心を寄せてくるが、「自分が正義だとは思っていない。汚れ役も必要だ」と言う。光の当たるところを眩しく見つめながらも自分の立場や現状に誇りを持っているのだと思う。一番好きなキャラクターだということを差し引いても彼のキャラクターを掘り下げられる深さが他の登場人物よりもある気がしていて、私は彼について考えるために一緒に暮らしている犬に付き合ってもらって朝な夕な外を歩き回っていたところなんだか痩せてきたくらいだ。来月にはDLCも発売になり、さらに歩行がはかどる予感がしている。